令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業 |
2024年1月に経済産業省資源エネルギー庁から令和5年度補正予算における省エネ支援策パッケージが発表され、そのなかで省エネ設備への更新支援(省エネ補助金)令和5年度補正予算額で1,160億円ついていることはこのブログをご覧頂いている方はご存じかとおもいますが、その第1次公募が4月22日にて締め切られました。
この補助金は昨年度も実施、その前も実施している知る人ぞ知る隠れた補助金ですが、この予算額は令和4年度第2次補正予算省エネ支援策パッケージでは500億円でしたから「倍増」と言えます。
日本政府は2015年のパリ協定にて2050年までにカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みをすることを宣言し、着実にCO2削減の歩みをここまでほぼ目標通り達成していきます。しかしここからが本当の勝負時なのではないかと政府は考えていると思います。そこで日本の企業数の99.7%を占める中小企業に政府は中小企業を後押しするために予算額を倍増し、広く薄く予算を分配しようと考えていると思います。
本年度、この機会を捉えないのは勿体ないと考えます。
省エネ補助金の特徴
この補助金は、大きく2つの分類され、①「エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」と②「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」になります。大雑把に言えば、①よりも②の方が申請がしやすい分、補助金額は小さくなります。どちらが良いかは応募される事業者様により状況が違うのではっきり言えませんが、まずこのイメージを持ちましょう。
公募回数は現在、2次公募までは公言しています。そこまでは確実に行わると思われます。昨年度は②に該当する補助金(まったく昨年度同じものではありません)は2次公募まで行いました。一方①に該当する補助金(まったく昨年度同じものではありません)は4次公募まで行われました。つまり、人気度から言うと②の方が圧倒的に応募数が多く人気だと言うことです。
公募回数は現在、2次公募までは公言しています。そこまでは確実に行わると思われます。昨年度は②に該当する補助金(まったく昨年度同じものではありません)は2次公募まで行いました。一方①に該当する補助金(まったく昨年度同じものではありません)は4次公募まで行われました。つまり、人気度から言うと②の方が圧倒的に応募数が多く人気だと言うことです。
省エネルギー投資促進支援事業費補助金(設備単位型)
先に説明した通り、こちらは比較的応募しやすく人気の部類の補助金です。こちらは指定された「設備類」を選んで申請することになります。例えば高効率空調(エアコン)、産業用ヒートポンプ、変圧器、産業用モーター、工作機械などユーティリティー設備で10部門、生産設備で5部門とかなり幅広く選ぶことができるようになっています。注意しなければいけないのは、「指定設備」であることです。つまり、指定リストに載っていない設備を入れたいと思ってもそれは「その他SIIが認めた高性能な設備」に該当しない限り認められません。認められれば良いですが、手間がその分かかることになります。その覚悟で申請するのであれば全然ありです。
あと一つ注意点として、比較的応募しやすいと言っていますが、決してやったことがない人がすぐにできるか?というと、この補助金も決してそんな簡単でないことは覚悟しておきましょう。
あと一つ注意点として、比較的応募しやすいと言っていますが、決してやったことがない人がすぐにできるか?というと、この補助金も決してそんな簡単でないことは覚悟しておきましょう。
省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金
こちらは、A.先進設備・システムの導入、B.オーダーメイド型設備の導入、C.電化・脱炭素燃転型、D.エネルギー需要最適化型の4つに分かれます。Cについては上記の設備単位型の一部に該当します。Aは定められた先進設備を入れことになります。DはいわゆるEMS(エネルギーマネジメントシステ)の導入になります。そしてBはことばの通りオーダーメイドで自分達で好きなものに替えられることになります。A,Bは上限15億円、補助率(2/3,1/2)とかりの金額を補助してくれます。Dは1億円で1/2の補助率です。
ここで注目する部類は、Bになります。この補助金は15億円で1/2補助してくれると言うことは、最大30億円の投資ができることになります。しかもオーダーメイドで好きな設備を入れられます。そして設備費だけではなく、設計費、工事費もカバーしています。まさにフルスペック補助金です。
冒頭から申し上げている通り、この補助金は金額が大きい分、物凄く大変な手続きを必要とします。とてもじゃありませんが、事業者様自身で進めるのはある程度大きな中小企業様で人員が豊富でないと難しと言えます。もう1点難しいと言えるのは、とにかく申請期間が1カ月しかなく、1カ月で申請書類を整えることは到底不可能だからです。実際は、これに応募するためには、半年前~1年前程度からの準備が必要です。
逆に朗報としては、こちらの募集は昨年度4回公募があったように応募が大変な分、応募者が殺到しない可能性が高い、つまり競争率がそれほど高くならない可能性があることです。
こちらの補助金でご検討される方は、熟知している専門家に頼むことがマスト位と考えていた方が宜しいと思います。
ここで注目する部類は、Bになります。この補助金は15億円で1/2補助してくれると言うことは、最大30億円の投資ができることになります。しかもオーダーメイドで好きな設備を入れられます。そして設備費だけではなく、設計費、工事費もカバーしています。まさにフルスペック補助金です。
冒頭から申し上げている通り、この補助金は金額が大きい分、物凄く大変な手続きを必要とします。とてもじゃありませんが、事業者様自身で進めるのはある程度大きな中小企業様で人員が豊富でないと難しと言えます。もう1点難しいと言えるのは、とにかく申請期間が1カ月しかなく、1カ月で申請書類を整えることは到底不可能だからです。実際は、これに応募するためには、半年前~1年前程度からの準備が必要です。
逆に朗報としては、こちらの募集は昨年度4回公募があったように応募が大変な分、応募者が殺到しない可能性が高い、つまり競争率がそれほど高くならない可能性があることです。
こちらの補助金でご検討される方は、熟知している専門家に頼むことがマスト位と考えていた方が宜しいと思います。