皆様、こんにちは。M&A、事業承継、フランチャイズ店舗(多店舗展開)、商品企画、補助金、融資など、付加価値をあげ企業価値を高める相談を承っております、埼玉県川口市在住の経営コンサルタント(中小企業診断士)の小原です。新型コロナウィルスが流行り始めて、約1年半が経過しようとしています。政府は緊急事態宣言の連発で中小企業を見殺しにするのかというくらいの、保証なしのお願い連発となっています。そんななか、M&Aは実際にどう変化していく可能性があるのかについて考えてみたいと思います。
中小企業の特徴(大企業との違い)
前回のブログでも書きましたが、中小企業のスモールM&Aは益々盛んになってまいりました。特に政府からの補助金は、大きく背中を押してくれているものと思います。さて、今回は、このスモールM&Aについて根本的に皆さんが勘違いをしている可能性があるかと思っています。それは、中小企業と大企業では全然企業として建付けがちがっているということです。会社法で解釈すれば、株式会社も合同会社も同じ法人ですが、中小企業と言っても、売上高、従業員数などとても幅広く、ひとくくりに考えてはいけません。ましてや、大企業と比べたら、全然想像と違うと思ってください。では具体的に何が違うのかと言えば以下です。
1.経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が乏しい
2.マーケティング・ブランディング能力が低い
3.ITリテラシーが低い
4.労働集約型で生産性が低い
5.組織統制が不十分で業務が属人的
6.インセンティブが少ない
1.経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が乏しい
2.マーケティング・ブランディング能力が低い
3.ITリテラシーが低い
4.労働集約型で生産性が低い
5.組織統制が不十分で業務が属人的
6.インセンティブが少ない
中小企業経営の実態 (知識だけではわからない)
先ほど、大企業と具体的に何が違うのか記載しましたが、さらに問題なのは、多くの方が中小企業の実態を知らないということです。特に現在サラリーマンをされている方は気をつけてください。中小企業の経営とはどういうものか、マスコミで取り上げて出てくる程度では、もちろん理解できません。TVでたまに取り上げられる、ガイアの夜明けに出てくるような企業なども、私からすると極めて進んだ、素晴らしい企業だと思いながら見ています。実際の中小企業は極めて泥臭いところが多く、スマートにスムーズに物事が運ぶことに、大変苦労するものです。そしてM&Aにおいて特に知っておくべきことは以下です。
1.所有と経営の一致
2.経営者個人が会社の借入金の連帯保証人
3.戦略だけでなく戦術の構築も社長の仕事
このことを知らずして、買収すると、「えっ、なんか違う・・・」ってことになりかねません。しっかり調べ、質問されることで捕める情報です。
1.所有と経営の一致
2.経営者個人が会社の借入金の連帯保証人
3.戦略だけでなく戦術の構築も社長の仕事
このことを知らずして、買収すると、「えっ、なんか違う・・・」ってことになりかねません。しっかり調べ、質問されることで捕める情報です。
個人M&Aの主な失敗の要因
さあ、実態を把握しきれずに掴んでしまった会社ほど、大変なことはありません。しかしながら、現在スモールM&Aが増えたことで、買収後に後悔してしまうケースが増えつつあります。
その要因は全部で7つです。
1. ビジネスDD未実施(事業の中身未把握)
2.中小企業の実態と経営手法を知らない
3.3C未把握
4.ビジョンが不明確
5.業績未把握、PDCA回せていない
6.従業員とのコミュニケーション不足
7. ブランディングできず、低価格競争に陥る
中でも1.については致命的です。買収にあたりビジネスDDを行わずしてその企業の本当の強みや中身を理解することはできません。財務DDについては、気にされる方は多くいますが、事業DDをおろそかにしがちな方は多いようです。しかも更に恐ろしいことに、最近は財務DDさへ行わず売買を行う事業者がいるようです。何故そうなるのかと言えば、やはりDDにはそれなりに費用が嵩み、勿体ないと思われるようです。果たしてそれでいいのでしょうか。買収時に払う金額は少し膨らむかもしれませんが、買収後に思いよらぬことで、多額な費用が出ていきやすいのも事実です。必ずしもDDさえやっていれば100%安全なんていう保証は勿論ありませんが、餅は餅屋に任せた方がいいにきまっています。そのための補助も国から出るようになったわけですから、良く考えてみてはいかがでしょうか。
その要因は全部で7つです。
1. ビジネスDD未実施(事業の中身未把握)
2.中小企業の実態と経営手法を知らない
3.3C未把握
4.ビジョンが不明確
5.業績未把握、PDCA回せていない
6.従業員とのコミュニケーション不足
7. ブランディングできず、低価格競争に陥る
中でも1.については致命的です。買収にあたりビジネスDDを行わずしてその企業の本当の強みや中身を理解することはできません。財務DDについては、気にされる方は多くいますが、事業DDをおろそかにしがちな方は多いようです。しかも更に恐ろしいことに、最近は財務DDさへ行わず売買を行う事業者がいるようです。何故そうなるのかと言えば、やはりDDにはそれなりに費用が嵩み、勿体ないと思われるようです。果たしてそれでいいのでしょうか。買収時に払う金額は少し膨らむかもしれませんが、買収後に思いよらぬことで、多額な費用が出ていきやすいのも事実です。必ずしもDDさえやっていれば100%安全なんていう保証は勿論ありませんが、餅は餅屋に任せた方がいいにきまっています。そのための補助も国から出るようになったわけですから、良く考えてみてはいかがでしょうか。